2008年12月07日

No.0139 『フランス人の思考方法』

   カフェは飲み物を飲みながらおしゃべりを楽しむところだ。 フランス人は顕在的なものを思い浮かべたら、必ず潜在的なものを意識するのではあるまいか。 フランス人の頭の中では、「飲みながらおしゃべりする」という顕在的な行為と「排出しながら、目の前にいない人とおしゃべりする」という潜在的行為が対になって結びついているのだ。 だから、トイレの横に公衆電話を設置する。 このようにフランス人は、様々なことを対にして考える。 そして、顕在的な面、プラス面、肯定面、現象として現れている面を思い浮かべると、必ず、潜在的な面マイナス面、否定面、現象として現れていない面を想定すると言えるのではないか。 日本人は連続性を考える。 代々木・新宿・新大久保と連続して考える。 だからホームには、新宿という駅名とともに代々木と新大久保の駅名が書かれている。 フランス人は、そのような連続を考えない。 顕在、すなわち現在の駅と、潜在、すなわちそれ以外の駅の対立として捉える。 だから、前後の駅名を書かない。 フランス人、いや、もっと広く考えて欧米人は、「二項対立」でものを考えるとよく言われる。 「魂と肉体」「し善と人間」「真実と虚偽」「人と動物」「生と死」「有と無」を真っ二つに分けて考える。 フランス人の頭の中では、「顕在・潜在」が頑として存在するのではあるまいか。 「顕在・潜在」とは、ある現象が現れているかいないかだ。 言い換えれば、ある現象の有無であり、イエス・ノーだ。 フランス人は何かを考えるとき、連続的に考えるのではなく、二項対立として考える。
樋口裕一 『ホンモノの思考力』





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posted by Vigorous at 19:36| 論理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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