2008年11月30日

No.0123 『ステレオタイプC』

   我々の世論が問題とする環境はさまざまに屈折させられている。 情報の送り手のところでは検閲と機密性を理由に、また受け手のところでは物理的、社会的障壁によって、あるいは不注意によって、あるいは言語の貧しさによって、あるいは注意力散漫によって、あるいは虫の居所によって、あるいは疲労や涙、暴力、単調さによって、環境は屈折させられている。 そしてそうした環境への接近を遮るさまざまな制限は事実そのものの曖昧さや複雑さとあいまって、明晰な正しい認識を妨げ、実際に則した観念の代わりに判断を誤らせやすい虚構を充当し、意図的に誤った認識に導こうとしている者たちに対する適切なチェックを我々にさせないのである。
Walter Lippmann 『Public Opinion』
リップマン 『世論』





検索用kwd:差別、偏見、先入観
posted by Vigorous at 17:50| 社会学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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