2008年11月26日

No.0112 『失敗する自由』

   自由には成功する自由もあるが、失敗する自由もある。 政府が小さくあれとは、人々が成功したときに政府がしゃしゃり出て分け前をよこせと言うなということだ。 そうであるなら、失敗しても政府に救ってくれとは言えない。 失敗した人々を守ったら、成功した人々の邪魔をしなければならなくなる。 アメリカの金融安定化法が米下院で否決されたときに、「世論におもねる政治家が多いからだ」とコメントした人々は、アメリカ社会と自由の本質がわかっていない。 人々の自由を守るとは、失敗する自由も守ることだ。
  そもそも投資銀行という証券会社を守る必要があったのだろうか。 投資銀行には預金がない。 誤った投資をした人々は損失を被るしかない。 それで何がまずいのだろうか。 そのような会社を救わなければ世界的混乱が起こると言う。 しかし、救っても不況は来る。 なぜなら、住宅資産の上昇によって過大な消費がなされ、それが調整されるためには、当分消費の縮小を甘受するしかないからだ。 これは、金融機関が救われようと、救われまいと起こることだ。
原田泰 『アメリカなき世界で 日本の活路はどこに』 (週刊東洋経済 2008.11.15号)





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