2008年11月12日

No.0072 『「考える」とは』

   「考える」とは、要するにどういうことだろう。ひと言でいうと、事物の関係性に目を向けることである。たとえば、目の前に一つのリンゴがあるとする。そのリンゴについてだけを考えてみる。おいしそうだ、色が鮮やかだ、子ぶりだ・・・・。じつは、これでは考えたことにはならない。それは考えているのではなく、感じているだけである。リンゴについて考えるということでいえばその産地はどこだとか、どういう農家の人がつくったとかリンゴに関係している「事柄」について考えることなのである。考えることが苦手な人は、こうした事物の関係性に対する意識が低い。
  「それはこの件には関係がない」という言葉が日本人は好きだ。思いもかけない話題に話しがとんだりすると、すぐに「関係ない」という。だが、話し相手には関係性が見えているのに、その人には関係性が見えてない可能性だってあるのだ。ニュートンがリンゴが落ちてくるのを見て、万有引力の法則を発見したという逸話が、そのことを雄弁に物語っているではないか。物事と物事の関係性は、それが見える人には見えるが、見えない人には見えないのである。
表三郎 『答えが見つかるまで考え抜く技術』



posted by Vigorous at 21:53| 論理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
カテゴリ



注意
◆ このブログの内容は引用が中心ですが、知識の切り売りを目的としたものではなく、投稿者の備忘録として作成されています。皆さんは、ここに書かれた引用のみで満足することなく、なるべく原典に触れる習慣をつけてください。
◆ このブログでは、投稿者が独自に調査したデータや、知人から伝え聞いたエピソードなどが掲載されることがありますが、そのまま受け売りにせず、皆さん自身が事実関係を調査し、記事の真偽を見極めることができるように努力してください。
◆ ここは金言や名言を羅列することを目的にしたサイトではありません。どんな金言や名言も、羅列したとたんにただの展示物になってしまいます。長い引用も短い引用も、じっくり噛み締めて味わい、あなたの財産にしてください。アーカイブも一度にすべて読むのではなく、毎日少しずつ読むようにすると良いでしょう。



QRコード

リンク集
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。