2008年11月12日

No.0070 『経験の非一貫性』

   『ただ不安なのです。じっとしていられないのです。兄さんは寝ていられないからと言って起き出します。起きると、ただ起きていられないからと言って歩き出します。歩くと、ただ歩いていられないから駆けると言います。駆け出した以上、どこまでも行っても止まれないといいます。止まれないばかりか、刻一刻とスピードを増していかなければならないと言います。』
  まさにこれは、精神分裂病研究者の言う、「経験の非一貫性」である。何をしていてもそこに安住できないことである。船の上で走ってみたところで、早く目的地に着くわけではないのに、走らないではいられない。何をしていてもそこに安住していられないのは、不安があるからである。必要なことは、不安の正体を知ることである。
加藤諦三 『自分の構造』



posted by Vigorous at 21:51| 幸福論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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