2008年11月04日

No.0042 『安心感』

   安心感を抱いて人生に立ち向かう人は、不安感を抱いて立ち向かう人よりも、格段に幸福である。少なくとも、なまじ安心感が強すぎて災難に陥るようなことがない限りはそうだ。仮に、あなたが狭い板の上を歩いて深い割れ目を渡っているとしたら、恐いと思わない場合よりも、恐いと思ったほうが、ずっと落っこちる見込みが高い。同じことが生き方についても当てはまる。もちろん、恐れを知らない人も、不慮の災難に遭うかも知れない。しかし、多分、憶病な人ならひどい目に遭うような多くの困難な状況を、怪我一つしないで乗り切ることだろう。(中略)こうした安心感を生み出すのは、人から受ける愛情であって、人に与える愛情ではない。もちろん、安心感は、とりわけ相互的な愛情から生じる。
 B.Russell 『幸福論』





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posted by Vigorous at 20:26| 幸福論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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